Deno Fest を開催しました
kt3k
2023年10月20日にとらのあなラボ社と Deno
社の共催で、Deno Fest
というイベントを開催しました。開催の様子は
YouTube の配信や 𝕏
のハッシュタグ
#deno_fest
などから確認できます。
Deno Fest 全セッションが終了しました。 登壇者、参加者の皆さん、ありがとうございました!! #deno_fest #deno #toranoana_deno #toralab pic.twitter.com/LEAfCovABo
— 虎の穴ラボ (@toranoana_lab) October 20, 2023
開催のきっかけ
Deno 社では普段は全員がフルリモートで働いており、オフィスなどは持っていません。その代わり年に数回 Deno Offsite という社内イベントを開催していて、1週間メンバー全員が世界中から1つの場所に集まって、色々なトピックについて議論をする機会を設けています。
Deno Offsite の開催地は毎回変わるのですが、2023年10月の Offsite は東京で開催される事になりました。それに伴って、ライアンが社内チャットで「Tokyo でローカル JavaScript コミュニティに向けてトークイベント的なものを開催するのはどうか?」というアイデアを提案しました。
それを受けて、自分の方からとらのあなラボ社の奥谷さんに、toranoana.denoの特別回のような形で、Deno 開発メンバーを招いた特別イベントのようなものを開催するのはどうでしょうかという提案をしたところ興味を持って貰えました。その後とらのあなラボ社さんとの定例ミーティングが設定されて、本格的にやりましょうという話になっていきました。
スピーカー募集
当初は招待スピーカーと公募の2パターンでスピーカーを集めようという計画をしていましたが、話を聞いてみたい人達にどんどん声をかけて行ったところ、平日の昼から開催するイベントにも関わらず誰からも辞退されなかったため、公募枠が無くなるという嬉しい誤算がありました (なお、実際はもっと招待候補者が居たのですが、タイムテーブルの都合で何名かは声をかける事が出来ませんでした)。
また、Deno 社内からのスピーカーは社内公募で決めました。当初は日本の Deno 社メンバーが登壇する計画もあったのですが、枠が限られている中で、普段日本では登壇出来ない人が登壇した方がせっかくの機会を有効活用出来ると思ったため、日本メンバーはあえて登壇しないことにしました。
Deno ガチャ
会場ではサプライズ企画として Deno ガチャマシーンブースを設置しました。hashrock さんが企画・制作・発注・運営などほとんどをカバーしてくれました。
ガチャコーナーにおります!沢山の人がガチャってくれて嬉しい#deno_fest pic.twitter.com/GTpX6iiyyE
— hashrock (@hashedrock) October 20, 2023
開催当日
とらのあなラボ社さんの相当に周到な段取り力に頼りつつ、無事に開催当日を迎えることが出来ました。当日の進行自体もかなりスムースで、一部タイムテーブルの直前変更があったりしたものの、ほぼ予定通りに全てのコンテンツを出し切ることが出来ました。関係者の皆さん、ありがとうございました。
ケビンさんのトーク
ケビンさんのトークが秀逸だったなと思いました。ケビンさんは Deno 社の DevRel の方で、カンファレンス発表は本業なので、上手いのはある意味当たり前ではあるのですが、ミリオネアクイズという形式を取り入れつつ、Deno と Web のメタフレームワークの情報を上手く紹介していて、非常に興味深い発表だなと思いました。Reveal.js の下にスライドできる機能を、ミリオネアのライフラインの 50:50 を使った時に選択肢を減らすための機能として使っているのが目から鱗でした。
開発チームに聞こうのコーナー
開発チームに聞こうのコーナーというセッションが2回あって、会場から募集した質問に対して、ライアンを含む Deno の開発メンバーが直接質問に答えるというセッションを行いました。自分はその際に通訳を担当しました。
このコーナー自体は大分前から計画されていたのですが、自分の中では「まあ、なんとかなるだろう」ぐらいに考えていて特に何も準備していなかったのですが、前日になってこれってちゃんと通訳できるのだろうかという事が自分の中で不安になって来ていました。あまりにも不安になって、前日12時に布団に入ったのに朝の4時くらいまで眠れなかったような記憶があります。この時はなんとなく Deno Fest を企画したことを後悔するレベルで不安になっていました。ただ、蓋を開けてみれば、会話が成り立つレベルには回答・通訳出来たようで、そこまで不安になる必要も無かったのかなと思ったりしました (ただし、ケビンさんとデイビットの回答は一部通訳が雑になってしまった (細かい部分で意味が取れなかった) ので、その点は自分の中で反省点として残りました)。
懇親会
自分は仕事としては Deno 社に属していて、一方で勉強会などではローカルな JS / Deno コミュニティにも属しています。普段交わることのない2つのコミュニティが同じ空間で一緒にわいわいしているのはとても非現実的な感じがして、なんとも言えない感慨がありました (自分自身は、Deno 社メンバーとは Offsite の間、散々雑談をした後だったため、懇親会中は主に日本のコミュニティの人たちと会話していました)。
Node学園祭との関係
ライアンの日本での登壇は第1回Node学園祭以来12年ぶりなのですが、当時学園祭実行委員長をされていた meso さんが参加してくれていたり、その当時ライアンを招待した Jxck さんが参加してくれたり、その後 Node 学園を引き継いだ会長がトークをしてくれたりと、前回の来日時の関係者にもイベントを届けられたことがとても嬉しかったです。
(なお、第1回Node学園祭の様子はニコニコ動画で今でも見ることが出来ます。)
まとめ
Deno Offsite の東京開催という機会を上手く利用して、良いイベントを開催することが出来ました。多くの関係者の協力で、思い描いた通りのカンファレンスを実現ですることが出来ました。関係者の皆さん、ありがとうございました。将来似たような機会があるかどうかは分かりませんが、もしあればまた企画してみたいと思っています。