2024 振り返り
kt3k
2024年の振り返り
2月
Deno オフサイトに参加するためにサンディエゴに行った。主に JSR と Deno 2 の話をしていたような気がする。
3月
有明にある家を買って豊洲から引っ越した。いよちぃが契約関連とローン関連をほとんどやってくれた。ありがとう🙏
時計
趣味で時計を見たり、調べたり、買ったりするようになった。
今年はサンディエゴで TISSOT の Le Locle (シルバーダイアル) を買ったり、誕生日に高島屋ウォッチメゾンで TUDOR の Black Bay 58 (青ダイアル) を買ったりした。
Deno 標準ライブラリ
5月から8月にかけて Deno 標準ライブラリの安定化という作業を仕事としてやっていた。それまで全体で一つだった標準ライブラリを38のパッケージに分割した。パッケージ1つづつに適用される Release Candidate プロセスというのを定義して、パッケージごとに安定化していくという手順を実行した。
結果的に 38パッケージ中 30パッケージを無事安定化することが出来た。標準ライブラリの大部分を自信を持って使えるという状況に持っていくことが出来た。標準ライブラリの安定化作業要員としてアーシャーというメンバーが一時的に雇われて、素晴らしい働きをしてくれた。彼のおかげで標準ライブラリのドキュメントとテストのクオリティがかなり上昇した。
6月
新しい家族のケイちゃん(女の子)が生まれた。とてもかわいい。
8月
Deno のチームオフサイトに参加するためにワルシャワに1週間行った。
チームオフサイトなので、メンバー全員が基本的に OSS の方の Deno をやっている状態のため、テーマ的に結構集中出来て色々な成果が出せたような気がした。
特に今回は初めて Standard Library を主にやっているメンバーが自分以外にも居たため、Standard Library 関連の進捗をかなり出すことが出来た。何より、Standard Library の安定化プロセスをオフサイト中に完了させる事が出来た。
オフサイト中は Standard Library 安定化プロセスについてチーム内でプレゼンもしたりした。英語でプレゼンをするのは本当に難しいなと感じた。ただ、自分のプレゼンの「下手さ」よりも聴衆側の「下手に対する許容度」の方が高いので、なんとか成り立った(笑)。
10月
Deno の全体オフサイトに参加するためにダブリンに1週間滞在した。
水面下で進んでいる次世代プロジェクトに対するプレゼンを興味深く拝聴した。次世代プロジェクトをインストールするチャレンジのようなものが課題として出されたが、時間が無くて消化出来なかった。オフサイトでは大体やりたいこと10に対して1~2ぐらいしか出来ない傾向がある・・・
ダブリンでは人がフレンドリーだなと感じる事が多くて、比較的落ち着いて滞在出来た。行きのタクシーでは空港からホテルまでずーっと雑談していた。Marc という名前のドライバーで、アイルランド人だけどギネスを始めとして全てのアルコール類が嫌いという面白い人だった。タクシー自体はMGのハッチバックのような車種だったけど、1台前はプリウスに乗っていて、6年間で1度も故障しなかったので日本車は良いと言ってくれていた。
滞在3日目に観光でギネスと Jameson のミュージアムのような施設を訪問した。Jameson は行くまでブランドの存在自体知らなかったのだけど、展示を見た結果結構気に入って、日本に帰ってからもちょいちょい買って飲むようになった。
bw
通年通して bw というコードネームの趣味プロジェクトをやっていた。大昔にそこそこ作り込んだ krile-drive というブラウザゲームのプロトタイプのやり直し。
最初は krile-drive 自体を改造してやっていこうと思い、結構リファクタリングしたけれど、流石に10年以上経っていて、設計も良くないところが多いと分かってきたため、0から作り直す事にした。
krile-drive はマップごとにワープゾーンが定義されていて、そのワープゾーンに入ると、次のマップが読み込まれて、前のマップはメモリから破棄されるという作りだった。bw ではいわゆるオープンワールドにしたいと思い、1つのマップの端の方に近づくと次のマップがシームレスに読み込まれて、全体で一つのマップに見えているようにする仕組みを導入したりした。
bw をやる上での一つのテーマとして、ゲーム自体を作ることよりも、ゲームを作る事をサポートするためのエディタ作りのスキルを得る事にむしろ主眼を置いていて、例えば、ゲーム内で使うドット絵を描くための vscode code extension (vscode-pixeledit) も同時に開発している (ドットを打って Ctrl+S で保存すると直接 png で保存されて、書き出し処理が必要なくゲーム内に反映できる点が普通のペイントツールよりも便利になっている)。年末にはマップを表現する json ファイルを編集するための vscode custom editor (vscode-bw-block-editor) の開発に着手した。
2025年に追及したい技術
Deno は当然として、2025年(というかこれ以降)は技術として VSCode を追っていきたい。カスタムエディタを作るための知見が単純に欲しいのと、非常に高度でオープンなブラウザアプリケーションである VSCode をより深く知りたい。